「四国の国道で一番標高の高い場所」
まず、この京柱峠(きょうばしらとうげ)は四国を徳島市から四万十市まで袈裟がけに横断する国道439号線の徳島県東祖谷と高知県大豊との境目の峠である。そもそもこの国道439号線、別名が酷道与作(ヨサク)という全国の酷道マニアの聖地となる秘境国道であり、この京柱峠はその総延長348キロ(四国内最長)に及ぶ439号線の中でもちろん四国内の国道でも最高地点、まさに「難所」である。この峠の前後30キロは信号もなくセンターラインもガードレールも対向車ほとんどない。私も15年前に偶然にこの「京柱茶屋」を発見した際には、道の真ん中で昼寝をしている野生の鹿の親子に遭遇した。国道で・・・。
この場所で冬季の封鎖期間4カ月を除いて年中無休のこのお店。たった一人で運営している。その さんはその昔は徳島県側に20キロ下ったところで繊維工場を営んでいたのだが歳をとって引退し、この京柱茶屋を開店して20年といういう人である。このお店、最近になって酷道マニアや林道マニアの間では知られてきたようだが、それでも平日のお客は「多くて2、3人」だそうだ。
おっちゃんなんで毎日しんどいめして続けるの?おっちゃんの答えは「家におったら奥さんに邪魔者扱いされるから、ここに逃げて来とる」ということである。ああ世の男性諸君、ご自分の老後を思うと身に詰まされる話ではないか。
しかし、京柱茶屋はおっちゃんと奥さんとのヨリが戻ったら閉店する運命にある食堂である。夫婦関係の一歩先はわからない。みんな急げよ。(笑)
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「お店からの高知方面の眺め。南国四国の国道でありながら冬季封鎖の区間である。」
お店からの高知方面の眺め。南国四国の国道でありながら冬季封鎖の区間である。
「なんでこの場所に飲食店が営業しているのか。知らない人はびっくりする。」
なんでこの場所に飲食店が営業しているのか。知らない人はびっくりする。
「オーナーシェフの さん。たった一人で無休営業している。アルバイトを雇おうにも猿しかいない。」
オーナーシェフの さん。たった一人で無休営業している。アルバイトを雇おうにも猿しかいない。
「イノシシうどんはスープが濃厚。しかしここまで来たら、もうどんなメニューだろうがOKである。(笑)」
イノシシうどんはスープが濃厚。しかしここまで来たら、もうどんなメニューだろうがOKである。(笑)
「なんと奥には宴会場が完備している。その昔は工事の人たちが夜まで宴会していたそうだ。しかし、ここで酒飲んで深夜にこの道を帰るのはまったく死ににいくようなもの。」
なんと奥には宴会場が完備している。その昔は工事の人たちが夜まで宴会していたそうだ。しかし、ここで酒飲んで深夜にこの道を帰るのはまったく死ににいくようなもの。
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