「阿南のサグラダファミリア」
徳島県第二の都市である阿南市から南へ数キロの田園地帯に廃屋と思しき古い城郭風の洋館が建っている。普通に運転していれば誰もついぞ飲食店とは気づかないその建物こそ、「高知市の澤田マンション」と並ぶ四国を代表する(笑)シュール建築物である『大菩薩峠』別名「阿南のサグラダファミリア」である。
ご存知、スペイン・バルセロナのサグラダファミリアは、アントニオ・ガウディの未完の建築物として設計模型の消失した後も推測で建築中の世界遺産である。この大菩薩峠もオーナーが手作りで造り足してきた未完の建築物であり、完成時はどのような姿になるのか、いつの時点で完成となるのか、まったくの不明である。
ただ本家サクラダと異なる点は未完成でありなから飲食店として営業中であるということ。外観がこれだけ個性的であるので内装も同様になかなかのものであるが、残念ながら店内では撮影厳禁であるのでメニュー写真ともども掲載は控えさせていただく。まずは御自身で行ってみてからのお楽しみというところである。
食事メニューは喫茶の他に定食類もあり、思いのほか「まっとう)」(笑)である。店の常連客の話では、何を注文してもハズレはないということであるが、まずは焼きそばが良いと聞いていたので注文。意に反して(笑)普通に美味しかったが・・・というより、異世界ゾーンの中なので感覚的にいまいち自信がない。やはり御自分で探検して確かめるべし。
また、この大菩薩峠という店名も興をそそるものがある。まったくの平地にあるのにこの名前。オーナーが中里介山のファンなのか?はたまた連合赤軍のマニアであるのか(笑)?、謎に包まれたままではあるが、私としては後者であってほしい妙な期待感がある。(失礼)
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「国道55号線沿いに忽然と現れる異様な建物」
国道55号線沿いに忽然と現れる異様な建物
「よくわからない入り口付近」
よくわからない入り口付近
「なぜ「大菩薩峠」なのかは謎」
なぜ「大菩薩峠」なのかは謎
「裏庭である」
裏庭である
「まだまだ建築途中である。果たして完成するのであろうか?」
まだまだ建築途中である。果たして完成するのであろうか?
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