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「自然体の有名店」
   今治の名物というと「鉄板で焼く焼き鳥」と「焼豚玉子飯」である。「焼豚卵飯」に関しては、よくあるB級グルメとするべくつくられたB級食品ではなく、今治の人間が子供のときからあったという正真正銘のソウルフードであるらしい。
   もともとは中華料理店の「まかない食」であったと言うこのメニュー。その昔にそれを初めて商品として提供した2軒のうちのひとつがこの「重松飯店」であるというのは、既に衆人の知るところである。
   すっかり有名店となった店であるが特に観光客を優遇しているわけでもなく、メニュー表においても他のメニューと同列に取り扱われている。地元が大半の他のお客さんのテーブルを見ても餃子から酢豚まで普通の注文であり、皆が皆、取り立てて「焼豚玉子飯」を食べているわけではまったくない。出てくる玉子飯も特に仰々しく飾りたてているわけではない。
   おそらくこの店は何を玉子飯だけではなく何を食べても美味しいのであろう。ブームになっても昔からの地元客を大切にして他の料理にも手を抜いていないという証である。メディアでとりあげられたことで今まで支えてくれた近所のお客さんを大切にすることを忘れ、看板メニューと観光客ばかりをもてはやす飲食店の多い中、このお店は久々に見る「本物」であると思う。おそらく30年後もしっかりと残っている店である
  
 
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「今治の旧市内にある古い中華料理店である。」 
今治の旧市内にある古い中華料理店である。 
 
 
 
「店内は今も地元の人で一杯。けれども皆、思い思いのものを食べている。」 
店内は今も地元の人で一杯。けれども皆、思い思いのものを食べている。 
 
 
 
「メニューにはあるが特に一押し商品として取り扱われているわけではない。」 
メニューにはあるが特に一押し商品として取り扱われているわけではない。 
 
 
 
「焼豚卵飯 650円 特に気負うことなく出てくる。」 
焼豚卵飯 650円 特に気負うことなく出てくる。 
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