【ご挨拶】
『四国酒蔵88箇所巡礼』『四国温泉88箇所巡礼』『四国堰堤ダム88箇所巡礼』『四国の駅と車窓の88箇所巡礼』に続く、四国88箇所巡礼シリーズ第5弾は『四国この食堂この一品 88箇所巡礼』!!
四国の街々には必ず食堂があります。何十年もメニューを換えず町の人みんなが子供のころから世話になっている食堂ですが、町から一歩出れば誰もその存在を知りません。そんな食堂には必ずといってよいほど、お客さんを見渡すと6割以上の人が注文している「ここに来たらまずはやっぱりこれ」という一品があります。逆にいえば「その他のメニューは頼んだら失敗するからやめておけ」という場合も往々にしてありますが。(笑) これは地域で愛され続けているそんな食堂のそんなメニューを巡っていく旅です。
万人にとって一番身近な「食」の分野。しかし、ひょっとすると一番ハードな巡礼かもわかりません。なにせ素うどんやかけそばのように「小腹おこし」の食べ方もできる麺類と違い、食堂のメニューは立派な「大腹おこし」。しかも何もかもが便利な都会と違って生活におけるエネルギー消費量の高い田舎はいわゆる「ガッツリ系」の一品が多く、しかも朝から夜まで営業している観光地のレストランとは違ってほとんどが11時から14時前後までのランチタイムと夜の18時から20時までの限定営業。普通に考えれば昼食と夕食とで巡礼しても88箇所制覇のためには44日かかります。全店を取材した私にとっては時間の制約もあり、「今日は昼飯4軒と夕食2軒すべて完食」とかまさに血糖値との戦いの旅でありました。良い子の皆さんはこんな真似はしなくてよいですから、ゆっくりと一年かけて何かのついでに巡ってください。「なんでも88箇所の他の巡礼の各地区の札所とも比較的近い位置にあるのでそのついででも結構です。とはいうもののチャレンジャーの方は早周りの記録をつくっていただければ、完走認定とは別途に表彰いたします。(笑)
【巡礼方法】
この公式サイトの右上部分でエントリーすれば納経帳のダウンロードが出来ますので、それをプリントアウトし食堂に出かけてください。それはその札所の領収書となっております。会社でも組織でもない食堂のおいちゃんおばちゃんは、こんなことをしているのは知らないか知っていても多分忘れていますので、食べにいった際にその領収書に判子かサインを頂いてください。面倒くさがられた場合は、緊急避難としてその一品の横に「自分とわかる何か(いつも愛用しているライターとか)」をおいて写真を撮影してきてください。もう一回、同じものを食べろということではなくて(笑)、あらかじめ撮っておくか、完食した空器でも結構です。また「番外札所」は選定条件のすべてを満たしていないけれども評判の飲食店です。認定に必須ではありませんので興味があったら寄ってみてください。
【ルールとマナー】
うどんツアーの際も同様ですが、時々、食べきれないからと大の大人が二人で一品を分けて食べるような方もおられますが、お店にとっては失礼ですので、同じものでなくても良いので一人一品は注文してあげてくださいね。どうしても無理な場合は「ごめん食べ切れんかった」と残しても良いと思います。もちろん店内で写真を撮るときは他のお客さんの迷惑にならないようにするのは最低限のマナーです。田舎の食堂になればなるほど、お店にとっての一番のお得意先は毎週来ている近所のお客さんであり私達はあくまでも一見客です。暇なときはゆっくりお店の人や近所のお客さん達とお茶話に花を咲かせると、とんでもなく面白い話が聞けるかもわかりませんが、一方、忙しそうなときにはなるべくお邪魔にならないようにしましょう。
【認証方法】
このような過酷な巡礼の旅を見事完走(番外については任意で結構です)の方へのご利益として、我々委員会により、『食堂神』様と認定し、認定証をお渡しします。
完走された方は押印された納経帳を下記まで郵送でお送りください。
すいません。委員会としての有志や関係者様のご厚志で運営しており、まったく予算がありませんのでお手数ですがその際に切手添付の返信用封筒をご同封ください。折り返し認定証をお送りいたします。普段の社会生活においてはまったく役に立ちませんが、ひょっとしたら一部の飲み会では文字通り「神様扱い」されるかもわかりませんので思いっきり自慢してください。(笑)
【札所について】
ここで札所とした食堂は
@麺専門店やテイクアウト店ではない「食堂」
A近所の人はみんな子供のころから知っている
B近所の人がこれを食べよとすすめるようなメニューがある
もしくは何を食べてもはずれが無い
C客単価は千円以下
D昼食時に営業している
E家族経営である
F美味しい
であるという7つの条件をすべて満たすことで選定しております(ごく一部にだけ例外があります)。
このすべての条件にあてはまらないものに関しましては、参考として「番外札所」とさせて頂きました。
いまどきの「そのために造られた」B級食品ではなく、四国各地の古くから続いている食堂です。古くからそこに続くということ自体が地元に支持されているということに他なりません。ただしおいちゃんやおばちゃんの体調が悪くなれば休業からそのまま閉店という場合も多々あります。
また、勝手ながら既に有名な「讃岐うどん」「徳島ラーメン」「須崎鍋焼きラーメン」「八幡浜ちゃんぼん」等々についてはいまや語りつくされておりますのでここでは割愛させていただきました。また食堂でも「名物はラーメン」というところについては、後に続く予定の『四国麺類88箇所』での取り扱いとさせて頂きますので特別ユニークなメニューを除いては取り上げておりません。
ちなみに県別で見ると
徳島県 22札所
高知県 22札所
愛媛県 22札所
香川県 22札所
となります。
札打順は霊場88か所のルートに習って、徳島、高知、愛媛、香川の順番ですが、どの札所からはじめてもどの順にまわってもいっこうにかまいません。「その場の思いつき」で参加してもらう方、大歓迎です。また途中でリタイアしてもだれにも怒られません。参加費用もかかりません。すべて自分のモラルと自己責任です。無理に一気にめぐらずに 他の88箇所巡礼等の何かのついでに寄ってみるといった期間をかけての取り組みで、なんら結構です。
【投稿について】
巡礼中にあとから巡る人たちのために何か新情報を見つけた方は、どんどん投稿してください。なんでしたら勝手に別の食堂を取材紹介してくれてもかまいません。入れるべき食堂であれば札所に追加しても良いと思っております。
【ご協力いただいている団体の皆さま】
すべて手弁当の委員会活動に対し、様々なご協力とご配慮とを頂きました。
後援 四国運輸局 様
協力 四国コカコーラボトリング株式会社ハッピーシコク 様
皆さま ほんとうにありがとうございます。
【『四国食堂88箇所運営委員会』メンバー紹介】
*H本のS藤社長(H本はえっちぼんとは読みません)
他の88箇所の取材で四国を巡り巡りって培った地元ベタベタの人脈と先々で仕入れた情報とで250箇所くらいの食べ物屋リストはさして苦もなく出来上がり、今まで制作した88箇所で一番に楽に完成できると構えていたが、一日に5,6軒まとめての食事取材(全軒ですべて完食)となり、実は一番過酷な苦行であることを身をもって体験することになった。おかげで密かに取り組もうとしていたダイエットはもはや14万8千光年のかなたである。
*オニギリマンT永
そのスジでは自他共に認める「大衆食堂研究家」。本業はさる大手の米問屋であるが、かつてうどんやの「うどん」ではなくサイドメニューの「おにぎり」について食べ歩き、その評価をさるメディアで紹介していたこともある。米業者のくせに自分のお客さんのおにぎりに点をつけるという「商売人の風上にもおけない」取り組みなので、「オニギリマン」という芸名で顔と素性とを隠していたというとんでもない奴でもある。(笑)
*M岡二等兵
「自分はB級グルメニアンです。」とはっきり言ったがために、巻き込まれてしまった。確かに四国のいろいろなところに顔を出して食べ歩いているのであるが、どうも麺類に偏食しているきらいがあるので、『四国麺類88箇所』を制作するように命令されてしまい、泣きながら練習生として委員会に参加中。
早よせいよ。
*a-kissのK社長
おなじみHPのデザインと技術提供者。今回の食堂88については自分でも興味があったのか志願して取材に同行トライ。しかし3時間で焼肉、祖谷そば、猪うどん、カツ丼大盛りを食べさせられ、おまけにその状態で徳島の山中を車で右に左にゆられ続けて途中で気分が悪くなり二度と取材に出て来ることはなかった。記念すべき被害者第一号である。
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