「介護食堂」
西条市は四国の中でも由緒ある古くからの町である。商店街も多く残っているが、JR西条駅から市役所までの道のりに自然発生的にできた「さかえまち2商店街」で隠れるようにして生息している食堂である。
ウナギの寝床の店内はカウンターのみ約10席。壁のメニューは全部で15品。いまどき250円のうどんから一番高い他人丼、肉うどん、鍋焼きうどんでも450円である。おそらく昭和の時代から時間は止まったままであろう。
開店時間よりも1時間も早く着きすぎたのであるが、すでに暖簾はかかっていた。一番乗りかと思った店内には食べ終わってくつろいでいる年配のお客さんが既に2組。しかもその一人のおじいさんはこの時間からスーパードライの大瓶を飲んでいる。しばらくするとおもむろに立ち上がりお店のおばちゃんに支えられながら出て行った玄関には介護タクシーが迎えに来ていた。ここまでして朝飲みしに来る根性に敬礼(笑)。おばちゃん二人は「今日はビール残しとるけど調子が悪いんかな?」と心配している。介護を要するほどのそんな昔からの常連客を多く抱えているであろう古き良き食堂である。
|
「うたぬきTロードのさかえまち2アーケードにある食堂。隣のシャッターはスナックらしい。まさかおばちゃんの昼と夜との二毛作か?(笑)」
うたぬきTロードのさかえまち2アーケードにある食堂。隣のシャッターはスナックらしい。まさかおばちゃんの昼と夜との二毛作か?(笑)
「玄関脇のショーウィンドー。品書きも値段も無い。これに食欲を覚えるのはよほどの猛者。」
玄関脇のショーウィンドー。品書きも値段も無い。これに食欲を覚えるのはよほどの猛者。
「狭い店内で一番奥にあるおかずショーケースと、異彩を放っている最新鋭空気清浄機。(笑)」
狭い店内で一番奥にあるおかずショーケースと、異彩を放っている最新鋭空気清浄機。(笑)
「250円にしては丁寧に作っているうどん。」
250円にしては丁寧に作っているうどん。
「朝10時 開店前30分なのにもう出来上がっているお客さん。」
朝10時 開店前30分なのにもう出来上がっているお客さん。
|