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「駅員さん御用達食堂」
 JR高松駅は2000年に建て直された4代目であるが、そのはるか昔、国鉄時代から駅職員のいきつけの食堂として永く続いている店である。ひっきりなしに入線する列車(おまけに昔は連絡線まで)の時間を縫って不規則に昼食をとらねばならなかった駅員さんのニーズに答えるべく、おかずはすべてショーケースの作り置き、その中で一口の暖をとれるのが、この玉吸・・・玉子入りのおすい物であったようだ。
 
 駅も仕事も近代化され整備されて、駅員さんもさまざまな所で昼食がとれるようになっているが、今なお、公楽食堂のファンは多いし、玉吸はずっとそのまま健在である。
 
 すっかり新しくなって当時の面影がなくなった高松駅の周辺で、人知れず今も息づいている産業遺産のようなメニューである。
 
 
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 「JR高松駅に面して建つ昔ながらの食堂」JR高松駅に面して建つ昔ながらの食堂 
 
   
 「奥には小上がりの畳もあったのだがカウンターにかわった」奥には小上がりの畳もあったのだがカウンターにかわった 
 
   
 「高松駅前であるが、ここではうどんよりもご飯と汁とおかずがセオリーである。」高松駅前であるが、ここではうどんよりもご飯と汁とおかずがセオリーである。 
 
   
 「これが玉吸 120円」これが玉吸 120円 
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