「うだつのあがる食堂」
うだつの街並といえば脇町が有名であるが伊予街道沿いには貞光にも池田にもうだつが残されている。藍で栄えた脇町、タバコで栄えた池田とはまた異なり、貞光のうだつは養蚕業であがったうだつである。脇町と違い観光用に整備されてはいないが、そのうだつが残る何故か暖簾だけが新しい食堂である。
お客も引けた昼過ぎの店内に入ると、地元の人が入れ代わり立ち代わり出入りしているが、何か注文している素振りもなくただ出されたお茶を飲んで世間話をしているだけ。どうやら地元の喫茶店になっているようである(しかも無料の)。
うどんを頼むとやはり徳島のうどんが出てきた。徳島のうどんは蒲鉾の切り身と刻んだ生の油揚げがたっぷり入っているものが定番であり、こちらのものもその典型。
あと数年もすれば整備されて脇町のような観光地になるのかも分からないが、暖簾以外はこのまま手を加えずに置いておきたい食堂である。
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「この店にもうだつがあがっている。」
この店にもうだつがあがっている。
「近所のおばちゃん(特に何も食べていない)の井戸端会議の溜まり場である」
近所のおばちゃん(特に何も食べていない)の井戸端会議の溜まり場である
「うどん 330円 典型的な徳島のうどんである。」
うどん 330円 典型的な徳島のうどんである。
「JR貞光駅から食堂までの路上でいきなり見つけた賽銭箱とギリシャ風の彫像。なぜか顔は仏像。」
JR貞光駅から食堂までの路上でいきなり見つけた賽銭箱とギリシャ風の彫像。なぜか顔は仏像。
「近くの松尾神社より分祀された木花咲耶媛命(このはなさくやひめのみこと)という正統の神様らしいが、なぜに洋風しかも薬局の軒先。」
近くの松尾神社より分祀された木花咲耶媛命(このはなさくやひめのみこと)という正統の神様らしいが、なぜに洋風しかも薬局の軒先。
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