「競艇に買ったときに来る店」
鳴門駅から5分ほど南に歩いた路地裏の食堂である。裏通りというのがぴったりの場所で看板は「あそこ食堂」であるが「食堂」という言葉が入っていないと、たちの悪いスナックか何かという怪しさである(笑)。
鳴門は昔からの競艇の町でもある。ここいらの食堂は競艇帰りのお客も多いのであろう。店内には日本酒などの酒類もあるのでそれとわかる。
ショーケースの中から一品を選んで食べるおなじみの大衆食堂である。尾頭付きの鯛やサザエの壺焼き、庵治の三杯酢等、店の外見や店内の様子とは少し異なり、結構と手の込んだしかも酒の肴になるような一品ばかりである。田舎の食堂らしくお品書きや値段表示はなく、それでも3品で千円を越えてしまった。おいしかったので文句はない。
おそらくここは競艇で勝った時の食堂なのであろう。ここいらの人は、トリスを買ってハワイにいくのではなく、鳴門で勝って「あそこ」にいくのである。その意味ではたいへん覚えやすい名前であるし、本当にいかがわしいところにいくときのカモフラージュになる名前でもある。(笑)
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「鳴門駅から歩いて5分のわかりにくい横丁で看板の「あそこ」が燦然と輝く>」
鳴門駅から歩いて5分のわかりにくい横丁で看板の「あそこ」が燦然と輝く>
「雑然とした店内」
雑然とした店内
「山のように積まれた高級食材(大衆食堂にしては)」
山のように積まれた高級食材(大衆食堂にしては)
「これで1200円。朝一番だがいきなり夜の居酒屋メニューである。日本酒があれば最高だった。」
これで1200円。朝一番だがいきなり夜の居酒屋メニューである。日本酒があれば最高だった。
「道端の駐車場におもむろに建ち並ぶ「あそこ」の看板。なんだか少し恥ずかしい。(笑)」
道端の駐車場におもむろに建ち並ぶ「あそこ」の看板。なんだか少し恥ずかしい。(笑)
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