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「牛と豚の単品メニューのみ」
 宿毛の人なら皆が知っている飲食店である。昔は市内にあったが手狭になって郊外に移転したらしい。
 
 国道56号線を走っているとロードサイドに「焼肉の天下茶屋」なるポール看板が大きく揚がっている。県外からの一見客らしい人が店内に入ると、まず声をかけられるのは「うちは焼肉屋とちがうけどええかね?」。いきなりそんなこと言われても看板に『焼肉の』って大きく書いてあるやん(涙)。
 
 メニューは「牛 630円」と「豚 577円」の真面目に消費税を内含みに計算した2種類のみ。店で一番に高いのは「持ち帰り用のタレ」というリーゾナブルさ(笑)である。
 
 とりあえずどちらかを注文するとお好み焼き店のように卓上の鉄板に火を入れてくれる。10分ほどで調理は終わり、厨房から手つき鍋にいれて運ばれて鉄板の上にこれまたお好み焼きの具のようにカポンと盛ってくれるのは、確かに焼肉ではなく、日本全国一般的には『肉モヤシ炒め』と呼ばれるものである(笑)。
 
 考えるに、窪川の第36番札所でも同様であったように、おそらく高知県幡多地方における『焼肉』とは野菜とともに肉を炒めるジンギスカン鍋に近いものをいうのであろう。それにしても肉の部位の選択は許さず「牛」と「豚」の二種類の、しかもどちらもそう大して変わりがあるように思えない(笑)メニューだけで、それを調理済みで出してくるのが、この店を特別なものにした由縁であろう。
 
 最後に付け加えるに、会計の際にサービスで渡してくれる、よくわからない韓国製の梅味の怪しいガムも当店の決まりごとのひとつである(笑)。
 
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 「国道56号線と中村宿毛道路とのインターのすぐ東にある。」国道56号線と中村宿毛道路とのインターのすぐ東にある。 
 
   
 「ロードサイド看板には大きく「焼肉の」と書かれている」ロードサイド看板には大きく「焼肉の」と書かれている 
 
   
 「メニューは「牛」と「豚」の二種類とご飯のみ。」メニューは「牛」と「豚」の二種類とご飯のみ。 
 
   
 「注文して10分ほどで到着。鍋から内容物をカポンと鉄板へうつしてくれる。」注文して10分ほどで到着。鍋から内容物をカポンと鉄板へうつしてくれる。 
 
   
 「タレにつけてそのまま食べる。実はこのタレの方がくせもの。」タレにつけてそのまま食べる。実はこのタレの方がくせもの。 
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