「イセエビのみ」
昔から横浪三里の中平食堂として高知市郊外の宴会場として有名であった店である。横浪スカイラインは当地出身の漫画家である楠ミチハルの「シャコタン・ブギ」に描かれた暴走族否走り屋のメッカである。このスカイラインのある半島は、中ほどにある元全寮制の高知明徳学園高校が「脱走不能のアルカトラズ」(笑)と呼ばれるように、南側は太平洋への千尋の谷、北側は山林を抜けてまた海という東西に細い長いリアス式の地形である。その南側の急斜面を標高差で百数十メートル降りた鄙びた池浦漁港にある食堂がこれ。
おすすめもなにも約7800円のイセエビコースしかない。出てくるのは目の前の漁港で揚がったイセエビと鍋に使う白菜とネギと豆腐のみ。調味料は刺身用の醤油と鍋や雑炊用のポン酢だけ。まさしく素材そのままの料理店である。ポイントといえばイセエビの絞め方がコツらしいがそれは秘伝となっている。
しかし最大の恐るべしは、この店で夜遅くまで大宴会をしたあと前後不覚になりながらも千尋の谷を登り絶海のスカイラインを走って高知市内まで帰っていたという昔の古きよき時代の高知県人ではあるまいか。(笑)
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「リニューアルしてきれいになった」
リニューアルしてきれいになった
「最初は活き造り 新鮮なので他には何も凝らない。ワサビはハウスのチューブワサビで十分である。」
最初は活き造り 新鮮なので他には何も凝らない。ワサビはハウスのチューブワサビで十分である。
「次に鍋 味はあえてつけていないイセエビそのものの出汁」
次に鍋 味はあえてつけていないイセエビそのものの出汁
「鍋の出汁で作る最後の雑炊が最大のご馳走ともいえる」
鍋の出汁で作る最後の雑炊が最大のご馳走ともいえる
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