「名前の由来」
徳島の眉山の麓、新町商店街の路地裏にある老舗の洋食店である。店の片隅に飾られた調理師免許によると、親父さんは徳島から大阪にでて50数年前に調理師となったこの道半世紀以上の超ベテランである。 そもそも「かろり」という名前はどういう意味なのかがまったく不明である。地名でも人名でもなさそうだし辞書で調べても出てくる言葉はない。ひょっとしてカロリーのことかもわからない。マクドナルド等の肉系チェーン店のない時代は確かに洋食屋=肉のカツレツ=たまに食べてスタミナをつけるものであった。その名残かもしれない。飽食時代の今ではカロリーは食生活の大敵にされてしまったが、戦後間もない時代には羨望の言葉であった。親父さんが調理師となった昭和33年頃は、日本はそういう国だったのである。
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「新町の路地裏にある店」
新町の路地裏にある店
「昔からの繁華街のお店の常として、うなぎの寝床のように奥に細長い」
昔からの繁華街のお店の常として、うなぎの寝床のように奥に細長い
「ランチカツ定食 650円」
ランチカツ定食 650円
「親父さんは超ベテランの職人である。」
親父さんは超ベテランの職人である。
「時代時代で値段だけ書き直されてきたであろう昭和っぽいメニュー。いいかえれば値段以外はずっと変わっていない。」
時代時代で値段だけ書き直されてきたであろう昭和っぽいメニュー。いいかえれば値段以外はずっと変わっていない。
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