「四国の果ての港の食堂」
昔から宿毛には港町の顔もある。漁港であることはもちろん九州大分県の佐伯行きのフェリーや四国の果ての果ての沖ノ島への定期船の発着する港でもある。発着と言っても2航路あわせても日に5便しかないのであるが。
この港に残る古くからの食堂である。地元では中華そばでも有名であるが、食堂としてもなかなか練り上げられたメニューである。写真を見て欲しい。このすべてのメニュー、よくよく見ると「ラーメン」と「うどん」と「鶏肉」と「卵」と「ご飯」と「練り物」の6つの具材だけで作れるぞ(笑)。食材ロスがほとんど出ない恐るべき構成である。その中で一番バラエティに富んでいるのが「おでん」であろう(笑)。
店の片隅の古い真鍮の鍋で煮られているおでんは、もちろんセルフである。串に刺していないので菜箸で直か取りであるが、出汁が濃すぎてかき混ぜないと何が入っているのかわからない。闇鍋ではないが(笑)今回、取れたのはごぼ天と揚げ豆腐であった。出汁は中華そばと同じく幡多の甘い出汁である。船待ちの時間にビールとともにつつくための一品であろう。
|
「片島港の沖ノ島行定期船乗り場前にある食堂。見よこの堂々たる電話番号(笑)。おそらく有線電話時代のものだろう。もちろん携帯でかけても繋がらないぞ。」
片島港の沖ノ島行定期船乗り場前にある食堂。見よこの堂々たる電話番号(笑)。おそらく有線電話時代のものだろう。もちろん携帯でかけても繋がらないぞ。
「ほとんどロスのないメニュー。 」
ほとんどロスのないメニュー。
「店の隅のおでん鍋。何が入っているのか見ただけではわからない(笑)。」
店の隅のおでん鍋。何が入っているのか見ただけではわからない(笑)。
「おでん 1個につき80円」
おでん 1個につき80円
「中華そば 500円 小ぶりで宿毛らしく甘い出汁である。」
中華そば 500円 小ぶりで宿毛らしく甘い出汁である。
|