「百年食堂」
店主であるおばあちゃんのそのまたひいおばあちゃんの頃から続いているという町の仕出し屋さん兼食堂である。創業百年越えの飲食店というと流行のグルメ番組に出てくるような東京下町の蕎麦屋や料理店を思い浮かべる人が多いが、日本各地の地方でもあまり珍しいことではない。日本の中でも東京という地が集中して栄えたがために料理の客単価と情報拡散の差が時代を経るにつけ開いてはきたが、地元ご近所の人の胃袋を支えてきたという点では、初期の頃に大きな違いは無かったように思われる。みよし食堂はその初期の頃のスタイルをあまり変えずに続いてきただけのことであろう。
着いたときには店内で仕出しの準備の最中であった。こういった食堂は特別な仕出しの注文が入ったときは臨時休業することが多々ある。目当ては作りおき商品であるいなりであったので注文すると、作業中のテーブルの一角をかたずけて出してくれた。ニンジンや大根を刻む慌しい作業の中でのせわしない食事であったが、百年続く地元の食堂の一面を見た思いであった。
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「なかなかの風情のある正面玄関」
なかなかの風情のある正面玄関
「ショーウィンドウには食堂の気配がない」
ショーウィンドウには食堂の気配がない
「メニューは以外にもきちんとパウチされている。」
メニューは以外にもきちんとパウチされている。
「雑然とした店内では仕出しの準備中であった。」
雑然とした店内では仕出しの準備中であった。
「いなり 1個70円 」
いなり 1個70円
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