「典型的な食堂スタイル」
二見食堂はおそらく宇和島市民に一番有名な食堂である。商店街の脇で半世紀以上も店舗を構えている。地方の食堂も一挙に100件以上食べ歩くと、店内に入った途端にふとその店の実力を感じることがある。ここは確かに宇和島という南予の中核都市の真ん中で永年にわたって支持されてきただけのことはある店である。
まずは形(なり)は古いが店内は清潔で整理整頓されている。また珍しいものは何も無くどこにでもある基本的なメニュー構成である。変に「一押し」とか余計なことは書いていない。つまり何を食べてもそこそこ美味いということである。そもそもが何を食べてもそこそこ不味い店はこの場所でこんなに永くは続いていないし(笑)。値段もそこそこ高くも無ければ飛びぬけて安いということでもない。町の食堂のお手本のような店である。
ただ、店内の一角で金魚用の水槽で押し込まれるように飼われている鯉の不自然な存在に、なんとなく店主の方のこだわりが感じられて妙な安心感がにじみ出ているのである(笑)。味にこだわりのない店は永くは続かないし、かと言ってこだわりを押し付けてお客さんを選ぶような雰囲気でも足が遠のくものである。あ、別に金魚の水槽で鯉を飼う事を奨励しているわけではないです(笑)。
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「商店街脇の店舗。食堂らしく多種多様のメニューの看板が立てかけられている。」
商店街脇の店舗。食堂らしく多種多様のメニューの看板が立てかけられている。
「必要にして十分な広さの店内。棚の漫画本は古い食堂のお約束である。」
必要にして十分な広さの店内。棚の漫画本は古い食堂のお約束である。
「印刷された台紙のメニューに値段だけ手書き。・・・ということはかなり永きに渡ってメニューの種類は変わっていない変えるつもりもないということである(笑)。」
印刷された台紙のメニューに値段だけ手書き。・・・ということはかなり永きに渡ってメニューの種類は変わっていない変えるつもりもないということである(笑)。
「日替わり定食 600円 本日は太刀魚照焼きとかぼちゃの煮付けである。」
日替わり定食 600円 本日は太刀魚照焼きとかぼちゃの煮付けである。
「店内で飼っている鯉。かなり運動不足のようである(笑)。」
店内で飼っている鯉。かなり運動不足のようである(笑)。
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